【時の話題:ポイントとどう付き合うか】
頼藤 太希:お金のプロが伝授する、ポイントを賢く貯める方法
2026/02/26
ポイントを効率よく貯める
第三のお金「ポイント」。ポイントは買い物をする際に使用できるので、出費を減らすためには活用が必須です。
買い物をする際にポイントカードを提示することでポイント還元を受けられます。それだけでなく、支払いを現金ではなく、クレジットカード、デビットカード、電子マネー、スマホ決済などキャッシュレス決済で行えばポイント還元を受けられます。
ポイントを効率よく貯める活動は"ポイ活"と呼ばれていますが、ポイ活には重要な要素が2つあります。1つは「経済圏」をまとめること。もう1つは「二重取り・三重取り」です。
できる限り1つの経済圏にまとめる
消費や投資といった経済活動を特定の会社のサービスに集約させることによって、還元がより受けられるようにするシステムを「経済圏」と呼びます。
主な経済圏には「楽天」「PayPay」「ドコモ」「au」「イオン」「Vポイント」があります。
買い物をするときのキャッシュレス決済はもちろん、携帯電話や通信費や電気代などの固定費の支払い、その他にも旅行などでポイント還元を受けられるケースもあります。
経済圏を選ぶポイントは2つ。
(1)普段使いのポイントとの相性
普段の買い物、クレジットカード、電子マネー、スマホ決済、ショッピング、モバイル、水道光熱費、銀行、証券などとの相性が良いかを確認しましょう。1つの経済圏にまとめるほど還元率が高くなりますし、同じポイントが貯められるので使いやすくなります。
(2)還元率やキャンペーンの充実度
基本還元率は0.5%~1%です。しかし、キャンペーン期間になると還元率が高くなったり、割引が適用されたりすることもよくあります。さまざまなキャンペーンを展開している経済圏を利用しましょう。
「二重取り」「三重取り」を徹底する
ポイント還元率を高めるには、「二重取り」「三重取り」が欠かせません。
例えば、電子マネーやスマホ決済の支払い方法にクレジットカードを指定すれば、それぞれのポイントの「二重取り」ができます。
さらに、ポイントカードも提示することで、ポイントの「三重取り」も実現可能。店舗独自のポイントカードがあれば、「四重取り」をすることもできます。
経済圏の中には、簡単な条件を満たすだけで二重取り・三重取りができるものがあります。たとえ0.5%、1%であったとしても、「チリも積もれば山となる」ですから必ず実施しましょう。
「ポイント投資」で増やす手も
ポイントを元手に投資ができるサービスには、「ポイント運用」と「ポイント投資」があります。
ポイント運用は、ポイントを使って擬似的な運用を行うサービスです。証券口座の開設不要で、利用できるのがメリット。
ポイント投資は、ポイントを即時に現金化し、そのお金で実際の株や投資信託などの商品を買うことができるサービスです。現金の代わりにポイントを使うというだけで、あとは実際の投資と同じ。証券口座の開設は必要です。
お金を増やすという観点で考えると「ポイント投資」がベター。利益は現金で受け取れ、損失が出ても、元手がポイントなので自分のお金が減ることはありません。
ポイ活に潜む2つの落とし穴
ポイ活は重要なライフハックですが、2つの落とし穴があります。
(1)失効リスク
ポイントには有効期限があるケースが多いです。サービスの多くは最終利用日(貯める・使う・交換する)から1年間です。半年に1度は期限を確認し、失効前に活用しましょう。
(2)無駄遣いリスク
ポイントを貯めるために無駄遣いをしてしまっては台無しです。「普段と同じ買い物や支払いを経済圏・キャッシュレス決済で済ませる」「公共料金や毎月支払う支出を同じ経済圏・キャッシュレス決済にまとめる」という具合に、無理のない形でポイ活ができる仕組みを作りましょう。
※所属・職名等は本誌発刊当時のものです。
2026年2月号
【時の話題:ポイントとどう付き合うか】
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頼藤 太希(よりふじ たいき)
(株)Money&You代表取締役、中央大学商学部客員講師・塾員