三田評論ONLINE

『三田評論』とは

慶應義塾機関誌『三田評論』は、明治31(1898)年3月、福澤諭吉が存命中に創刊されました。最初は『慶應義塾學報』という誌名でした。

明治31年は、慶應義塾の創立から数えてちょうど40年目に当たり、その間、義塾に学んだ者の総数は1万人を超えていました。すぐれた思想家であり教育家であるとともに、たぐい稀なジャーナリストであった福澤諭吉は、慶應義塾にかかわる人々(義塾社中)を対象としたコミュニケーションの必要性を感じ、毎月1回発行の機関誌の刊行を思い立ったようです。

大正4(1915)年1月(第210号)、現在の『三田評論』に改題。その後、関東大震災発災直後に1号休刊、また太平洋戦争時の昭和18(1943)年12月から、戦後、昭和26(1951)年10月に復刊するまで、刊行できないなどの困難もありましたが、順調に号を重ね、平成10(1998)年、創刊100年の年に通巻1000号を迎えました。

120年もの間、慶應義塾そして社会とともに歩んできた『三田評論』は、慶應義塾出身者にとどまらない豊富な執筆陣による幅広い知見、時宜に適した社会的な諸問題も取り上げる多彩なテーマにより、他には見られない、大学が発行するユニークな小型総合誌として好評を得ています。

『三田評論』の購読について

『慶應義塾學報』1898年創刊号(復刻版)
『三田評論』1951年復刊第1号
『三田評論』1998年3月号(通巻1000号)