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【KEIO Photo Report】
2025年6月号:KEIO Photo Report

2025/06/06

オランダ首相と学生の対話

4月21日、三田キャンパスにオランダのディック・スホーフ首相が来塾。「The Netherlands and Japan: the future of a historical partnership in times of global upheaval」と題した講演会が北館ホールにて開催された。スホーフ首相は民主主義に代表される普遍的価値を守ることや、経済安全保障など世界の共通課題の解決には国家間および人と人の連携が不可欠であると述べた。また、福澤諭吉の精神を受け継ぐ日蘭の協力強化に向けて学生たちへ力強いエールを送った。講演終了後の質疑応答では、学生たちと活発な議論が交わされた。

撮影 岸 剛史

藤山記念館リノベーションセレモニー

5月8日、日吉キャンパス藤山記念館は建物の装いはそのまま内部の改修工事を経てリノベーションされ、セレモニーが行われた。藤山記念館は藤山愛一郎君の支援を受け、図書館として1958年に開設された。改修は居心地のよい「交流活動拠点」、様々な学生の「成果発表拠点」を目指し、サントリーホールディングス株式会社代表取締役会長の佐治信忠君の寄付により実現した。館内には新たに劇場(SAJI THEATER)、カフェ、クリエイティブスペースなどが設けられ、式典では公認学生団体による作品の展示やダンスのパフォーマンスが披露された。

撮影 竹松明季

AI Research Workshop 2025

4月28日、日吉キャンパスAICラウンジにて、慶應義塾大学と米国カーネギーメロン大学とのAIパートナーシップにもとづく「AI Research Workshop 2025」が開催された。学際的な交流と共同研究計画の促進を目的とし、ワークショップには両学の研究者、学生のほか、各国産業界の関係者や米国大使館代表者らが参加。プレゼンテーション、パネルディスカッション、ネットワーキング・セッションが行われ、最先端の分野についての議論が交わされた。

撮影 竹松明季

オードリー・タン氏とグレン・ワイル氏が来塾

5月10日、三田キャンパス東館8階ホールにおいて、元台湾デジタル大臣で同国サイバーアンバサダーのオードリー・タン氏と経済学者のグレン・ワイル氏を迎え、慶應義塾大学X Dignityセンター等の共催による、両氏の共著書『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』の発売記念イベントが行われた。会場には多くの聴講者が詰めかけ、5つのセッションを通して活発な議論が交わされた。

撮影 竹松明季

福澤先生ウェーランド経済書講述記念講演会

5月15日、三田演説館において、駒村圭吾法学部教授により、「21世紀の"モラル・バックボーン"─福澤における『自由』『幸福』『蛆虫の本分』」の演題で福澤先生ウェーランド経済書講述記念講演会が行われた。駒村教授は、福澤諭吉の思想世界と、小泉信三の「モラル・バックボーン(道徳的背骨)」を対照的に論じ、現代において継承すべき「智徳」のあり方を論じた。講演録は本誌7月号に収録予定である。

撮影 竹松明季

開幕迫る「夢みる!歌麿、謎めく?写楽」展

慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)では、6月3日より「夢みる!歌麿、謎めく?写楽──江戸のセンセーション」展が開催されるのを前に、準備が佳境を迎えている。館内のオープン・デポでは作品のマット装・額装が行われた。三田キャンパス図書館旧館1階にあるカフェ八角塔では、同展会期中、前期に喜多川歌麿、後期に東洲斎写楽の作品から着想したコラボレーション・メニューが提供される予定となっている。

写真提供 カフェ八角塔ほか

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