【塾員クロスロード】
佐藤 崇史:北九州から世界へ、幸せを一杯に。
2024/09/24
「旨くて活気もある凄い店」、これが私の「資(すけ)さんうどん」への第一印象でした。2018年3月、私は北九州のソウルフード「資さんうどん」を運営する株式会社資さんの代表取締役に就任しました。就任の数年前、出張時に同僚から「旨いうどん屋があるから食べに行こう」と誘われたのが資さんとの出会いです。来店していた皆さんの幸せな笑顔は、今でも瞼に焼き付いています。
私は大学を卒業後、ソニー、BCG、ユニクロと、様々な業界で働いてきましたが、飲食業はこれが初めてでした。また、経営者という立場も未経験で、不安もありましたが、経験豊富な仲間達に支えられ、ここまでやってこられました。
思えば、小学校までは幾度も転校し、普通部に入学後も興味を持てば新しいことに取り組む少年で、塾高では新たな経験を求めてアメフト部に、大学では立ち上がって間もないSFCへ進学する等、常に新しい環境で仲間と共に挑戦してきました。「新たなことへの挑戦」こそ、私の原点と言えるのかもしれません。
就任後は、常に新たな壁に直面する日々でした。資さんの従業員は全員が未来を一緒に築く仲間であり、その存在こそが壁を乗り越える原動力になっています。しかし、就任直後は全く違う状況でした。創業者の逝去から数年が経ち、皆が未来を想像できず、また、成功の復讐に陥り、一歩を踏み出す勇気を失っていました。そのため、まずはこれからどこに向かうのか、経営幹部から店長までが集まり、半年に亘りとことん話し合い「幸せを一杯に。」という経営理念を作りました。併せて、新地域の出店、新商品の挑戦、通販・SNSの立上げ等、皆で1つずつ成功体験を積み重ねることに注力した結果、少しずつ自信が芽生え、常に挑戦していくいいチームになったと思います。私は、本当に旨いもの、いいサービスは、どこでも通じると思います。また、資さんを日本中、世界中にお届けし、幸せな笑顔で一杯にしたいと考えています。現在、九州から飛び出し関西にも出店し、就任当時の倍近い71店舗まで成長することができました。また、今冬の東京への出店も決まり、準備に追われつつ皆様からの期待をひしひしと感じています。日本中へ、そして世界へと最前線で挑戦を続けられる幸せを噛みしめつつ、未来に向けて仲間達と走り続けたいと思います。
※所属・職名等は本誌発刊当時のものです。
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佐藤 崇史(さとう たかふみ)
株式会社資(すけ)さん代表取締役社長・1997環