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【塾員クロスロード】
ベロスルドヴァ・オリガ:本塾で培われた行動力

2020/11/25

  • ベロスルドヴァ・オリガ

    弁護士・2017法

本塾法学部卒業後、ロシア国籍者として初めて司法試験に合格し、現在は企業法務を中心に弁護士として東京で働いています。最近はプレジデントオンライン等に寄稿したり、各局から出演依頼を頂くなど、少しずつ皆様に認知して頂ける機会が多くなってきました。

弁護士という職業上の制約もあり、出演依頼の全てをお受けすることはできませんが、少しずつ知名度が高まるにつれて、企業や個人の方から、私を御指名で御依頼頂けるようになりました。1年目の弁護士を御指名頂くようなことは極めて珍しいと言われますが、私がその壁を乗り越えることができたのは、本塾で培われた基礎的な能力のおかげだと考えています。

具体的には、指示を待たず自発的に動く行動力です。

在学当時、私は福澤諭吉記念文明塾に参加していました。そこには、幅広い層の方々が参加されていましたが、皆様に共通していたのは「自分からアクションを起こす」ということでした。

現在、法曹人口は増加の一途をたどり、日々激しい競争に晒されています。受け身で待っているだけでは、存在感を示すことができません。「苟(かりそめ)にも人に当てにせらるゝ人に非(あら)ざれば、何の用にも立たぬものなり」とは福澤諭吉先生のお言葉ですが、待ちの姿勢では誰からも頼りにされず、何ら価値を生み出すことができないのです。そこで私は、弁護士登録直後にCOVID-19が流行しリモート中心の社会となったことも踏まえ、積極的にオンラインでの情報発信をするようになりました。

本塾出身の方には、積極的な行動力や強い発信力を有している方が多いように思います。例えば、弁護士の大島義則先生は『実務解説 行政訴訟』や『憲法ガール』といった書籍で法曹界への影響力が強く、学生時代からその御著書にお世話になっていました。

もちろん、知名度と発信力があるだけで中身のない弁護士になってしまうことは本末転倒です。頼りにしてくださった方の期待外れにならないよう、弁護士としての基礎的な能力を研鑽していきたいと考えております。プロフェッショナルとしての専門性を活かしつつ、二人三脚で事業を前進させられるよう精進しますので、お気軽にお声掛け頂けますと幸いです。

※所属・職名等は本誌発刊当時のものです。

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